ジャロピー

そして誰もいなくなったのジャロピーのレビュー・感想・評価

そして誰もいなくなった(2015年製作のドラマ)
3.0
アガサ・クリスティによるミステリーの原点にして頂点の傑作がドラマ化。
ミステリー物が陥りがちな説明ゼリフを極力避けて映像と心理描写でストーリーを進めていく。
基本的に原作通りで世間的な評価も高いので、観て損はないドラマ。今更原作を読むのもなあ…という未読勢にもオススメできる。
ただ、あの二人の恋愛描写はストーリー上、蛇足だと思うし(視聴者に対するサービスシーンにしか思えない)、犯人も気がついているようなセリフがあるのだけど、トリックからすると気づくはずがないのでは?下手をすると話が破綻しかねない。
また、原作とは異なり、丁寧にネタバラシをしてくれる役割の人物がおらず、謎解きよりも登場人物たちの「罪と罰」に焦点を当てた感じだ。なので、ミステリー特有のラストで伏線のパズルのピースがガシガシハマっていくあの感じはあまりなく、因果応報というか、天罰が下ったのね、というモヤモヤした複雑な感情が残る。
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