Relishi

タブロイドのRelishiのレビュー・感想・評価

タブロイド(1998年製作のドラマ)
3.7
タブロイド紙という、社会性より部数売上がより重視される新聞、その中で記者としてのジャーナリズム、反しての商業性を、スピード感溢れ、わかりやすく見やすい内容で扱った物語。

それぞれのエピソードを交えつつ、根底には青島ビンゴ殺害事件が腰を据え、主要キャスト、脇を固める俳優陣が実に豪華。

冤罪である可能性がある被告、真鍋を真田広之が演じるのだが、彼の存在感と佇みはドラマ というメディアでは、とても重篤で、役者としての風格とオーラがまるで異色。
すごい俳優だな、と実感する。

佐藤浩市、ともさかりえがまた素晴らしい。
こんなに申し分ないキャスティングであるにも関わらず、脚本の力の弱さが否めない。
もっと社会派で問題提起の強い作品に仕上げるべきだった。
役者の演技の重たさに比べ、脚本が軽かった。
その点がなんとも残念な心地です。
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