幸せな日々を過ごしていた男性同士のカップルのダニーとアレックス。
失踪したアレックスの秘密を追求する過程で彼がMI6所属のスパイだと知ったダニーが、死の真相を暴くために奮闘するストーリー。
ひたすら陰鬱でシリアスな雰囲気。
スパイものというより、恋人の真実を追い求めるラブストーリーでサスペンス。
ダニー役のベン・ウィショー、本当に繊細な演技が上手いな…!!
英国の同世代の俳優たちの間で「演技力はベン・ウィショーが一番」と褒め称えられている、というの納得だわ…
アレックス役は『キングスマン』のエドワード・ホルクロフト。
ダニーを導く友人で元諜報員のスコッティ役はジム・ブロードベント。
これまでコメディタッチの役や脇役を多く観てきたこともあり、シリアスな役でのメインキャストが新鮮だった。
私は『裏切りのサーカス』が大好きで、原作や関連書籍も読んでいるのだけれど。
諜報機関に勤めているスパイがリクルートされたエリート層であること、ゆっくりと真相に辿り着く構成など、繋がる部分も多くて好きだった。
同性愛者の生きにくさ、抑圧される女性など、考えさせられる部分も多かった。
スパイという仕事を選んでしまったせいで、自分らしさや真実を捻じ曲げざるを得ないのが哀しい…
「シーズン1」と銘打ってるけれど、続きはあるのかなあ。
一応、シーズン1だけでも物語としては完結しているので良かった。