このレビューはネタバレを含みます
キャラクターが皆愛おしいほど大好きですが、彼らがオープニングのシネコンで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を無視してロメロ監督の『死霊のえじき』を観に入っていく、そんな彼らが最高です。
シリーズ初の夏休みという事で、1話からこれまでのテンションとは違う狂熱の80ズ。
映画も音楽もファッションもあらゆるオマージュに感嘆しながら、バラバラになって行動する主人公達の青春群像劇は、少しづつ大人になっていく甘酸っぱい感じ。
それでもあの穴の危機は襲ってくる。
しかも今回の敵はさすが80年代のアメリカ。
ソ連です。
おかしな博士からターミネーターみたいな奴まで、送り込んでくる敵が映画から出て来たようなオマージュです。
ダスティンとスージーが歌う『ネバーエンディングストーリー』も西ドイツの映画で、まだ東西に分断されたドイツの引用がこれもまた気の利いている展開。
そしてウェルメイドなクライマックス。
バラバラの彼らが集結するアッセブルなかっこよさと戦い、犠牲。
最終回はあらゆるドラマ史上に残る圧巻の傑作です。
シーズン1と2とは変化していきますが、ユーモアが良いエッセンスとして加わり、大人達の罵り合いからのロマンスもスパイスになって、素晴らしいベタ褒めコメントしか出て来ません。
シリーズが螺旋状に上昇していく面白さはさらに加速していきます。
ハーパーの手紙に号泣した後の「アメリカ人は放っておけ」ってそういう事ですよね?
よしこのままシーズン4…がまだ出来てない!
配信はいつ?!