mitakosama

ウルトラマンティガのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ウルトラマンティガ(1996年製作のドラマ)
4.0
80から15年ものブランクを経て復活したウルトラマン。(その間にパワードなどもあったが)やっぱりTVシリーズとして復活させた貢献はズバ抜けて大きい!

丁度デジタルの黎明期であり特撮業界にもCGが導入され始めたという時代も人気の後押しをしたと思う。新時代のウルトラマンを受け入れる頃合いだったんだよね。
またその新ウルトラマンに相応しい丸山浩のデザインも素晴らしい。ウルトラマンの伝統を守りつつ新しさも加味し、シンプルながらとてもスタイリッシュ!
青系の色く加えることで、タイプチェンジ等の設定も追加。

そして、ここが賛否あるのだろうが、ウルトラの星設定を無くし“古代文明の守護神としての光の巨人”という新設定となり、80までのサーガとは別次元のパラレル系の物語となった。
(個人的にはウルトラの星というオリジンの設定が好きなのでパラレル系じゃ無い方が良いのだけど、今じゃパラレル系の無いウルトラは考えられないしねぇ。パラレル系にして新規の世界観を作った事が新規ファンを獲得したことを考えると、やはり必要な変化だったのだと認めざるを得ない。)

そして脚本に小中千昭が入っているので、思いっきりクトゥルフになっちゃった。だって最終回の怪獣がガタノゾーアだよ(笑)

そして主人公のダイゴにV6の長野。ジャニではあるが、清潔感ある役柄を演じきりとても好感度あるキャラクターに仕上がった。
ヒロインのレナ隊員に吉本多香美。黒部進の娘との触込みだったがこちらも新鮮な魅力があった。
だからこそ、最終回前のダイゴが正体を明かすシーンは実に素晴らしかった。同じシチュエーションのダンとアンヌとはまた魅力あるシーンに仕上がった!

怪獣もステキなラインナップが揃ったわ。
1話の正統派怪獣ゴルザから始まり、キリエロイド、ガゾート(超お気に入り!)、レギュラン星人、宿那鬼、シルバゴン、イーヴィルティガなど本当に格好良い!

各話面白く、実相寺回などもあり実にバラエティに富んでる。上原正三脚本回の“ウルトラの星”では円谷英二と初代ウルトラマンが意外な形でゲスト出演するなど遊び心に溢れていた。

仮面ライダークウガと共に“平成特撮”という新時代の扉を切り開いた名作!
mitakosama

mitakosama