Joe

ふぞろいの林檎たちのJoeのレビュー・感想・評価

ふぞろいの林檎たち(1983年製作のドラマ)
5.0
山田太一と寺山修司は、大学時代、親友だった。寺山が余命短いと悟った時、高橋ひとみを山田に託した。東北出身の寺山にとって高橋ひとみは都会の象徴。だから、このドラマの中で、高橋ひとみの周りだけ寺山の匂いがする。「書を捨てよ、町へ出よう」がチラつく。

4流大学という設定の国際工業大学は、もちろん架空の大学だけど、そのロケ地は武蔵工業大学、現在の東京都市大学。単にロケ地なので気にする必要はないけど、そこに通うことになった友人は結構落ち込んでいた。本当に4流であれば諦めも付くんだけどね。

毎週毎週、放映時間が来るのを楽しみにしていた。登場人物は皆輝いていて、特に手塚理美と石原真理子は眩しかった。でも、最後に全部持っていったのは小林薫。これはズルイ。あのセリフのために、ここまでの展開は前フリだったのか?小林薫と言えば唐十郎。寺山修司との関係もあり、山田太一はニヤニヤしながら書いていたんだろうな。盟友に想いを馳せながら。