ハヤシ

踊る大捜査線のハヤシのネタバレレビュー・内容・結末

踊る大捜査線(1997年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

名作。これは日本のドラマ史に残る(ほぼドラマ見ないから推測だけど)。

放送当時は小学生だったため、漠然と面白いくらいとしか感じでいなかったが、この歳になって通しで観るとめちゃくちゃ良さが分かる。

自分がお台場オフィスで1年弱勤務していたこともあるので、ロケ地がすぐ思い浮かんだし、現在との景観の違いも興味深かった。現在では都内観光地の一つですが、当時は本編でも揶揄されるくらいには「空き地」ですね。

本編の劇場版やドラマ特番が後半になるにつれて演出や脚本に破綻が生じ、スピンオフが量産されグダグダになっていくことを考えると、やはり本作が原点にして至高。

思うに、大きな事件が起こった場合は展開のワンパターン化とロジックの甘さが露呈するが、比較的小さな事件の中での人物の語りや、地方の役所とも普通のサラリーマンとも言えない署内の日常風景にこそ制作陣の良さが光る。警察という、年齢と階級がある種チグハグな組織における人間関係をかなり丁寧に描いている。まぁ、ゆきのさんがずーっと警察署に遊びに来たり、キャリア組の真下の勤務時間中に試験勉強を教えてもらう設定には少し無理があるけど(笑)

ノンキャリアにはノンキャリアの、キャリアにはキャリアの苦悩がある。私は青島より室井さんに共感する。すみれさん可愛すぎ、マジで深津絵里好き。

本作では、室井さん除く警視庁・官僚を悪として徹底的に描写しているが、あながち誇張でもないと思う。各省庁の官僚や防衛省幹部(制服組)の知人が複数いるので働き方や組織体制のことも聞くが、実際おかしな点や馬鹿げた慣習が民間企業より多い。

初めて刑事ドラマにリアリティを持ち込んだ作品、という意味でもその価値は高いと思う。

なお、青島が煙草(アメリカンスピリット)をどこでも吸いまくる点と、すみれを激励する場面などで身体に触る点などにはジェネレーションギャップを感じた。90年代後半はまだ色々緩かったんだなと(笑)

アニメ『PSYCHO-PASS』における本広克行のセルフパロディの元ネタも随所に感じ取れて、そこもまた面白い。和久さんや雪乃さんに位置するキャラクタがPSYCHO-PASSにも登場するんだよなあ。