ともすれば苦しい話になってしまうのにあんなに温かい気持ちにさせてくれる大石さんの脚本が凄いと思いました
また、尚を演じた戸田恵梨香さん、真司を演じたムロツヨシさんお二人ともはまり役だったし熱演も光っていました
尚が虚ろな時とそうでない時のほんの少しの表情の違いなのだけれどちゃんと演じ分けた戸田恵梨香さんは圧巻のお芝居でした
ムロツヨシさんは真司の可笑しさも併せ持ちながら優しい性格と出自がムロツヨシさんご自身のイメージ共重なって魅力的でした
戸田恵梨香さんは『流星の絆』をリアルタイムで観ていた時からずっと好きですが本作は『SPEC』のように代表作の1つになるのだろうなと思いました
ムロツヨシさんは『サマータイムマシン・ブルース』や『アフタースクール』(端役のはずなのにオーディオコメンタリーやメイキングでのいじられっぷりがすごいです)、『大洗にも星はふるなり』などをたまたまブレイク前に観ていて、俳優一本で食べている人だと勝手に思っていたくらい着実にキャリアを積んできた俳優の印象ですが、それでも今回のラブストーリー挑戦は不安な気持ちもあったなですが、真司役ははまり役でした
サンドイッチマン富澤さんのお芝居も絶妙でした
井原先生(演・松岡さん)の父親役を演じた橋爪淳さんがかっこよかったです
好きなセリフを書き留めたのですが、改めて見返しても、熱い口振りでなく真司のふわふわしながらさっぱりとした話し方だから良かったんだなと思いました
「小説書く時間奪って、身体まで壊させちゃって、あたしがひどい」
─ひどいな、確かに。ひどいけど好きなんだ。好きと嫌いは自分じゃ選べないから、好きになっちゃったらどんな尚ちゃんだって好きなんだから
(#3尚と真司)
「他の誰かじゃダメなんだ、俺達は」(#8真司)
