当時ぶりに見たけど、こんなダイジェスト感のある作品だったっけって思ってしまった。もちろん題材も役者さんも良いけど、特に後半の展開が早すぎた。当時は1週間空けて見ていて＋cmもあったからあまり感じなかったのかもしれないけど、つくづくリアルタイム視聴に最適な作品だなと思った。良くも悪くもテレビドラマな作品。
やはり戸田恵梨香の演技が凄い。9話の息子がいなくなって戻ってくるシーンでは、自分だけがこの状況を何も分かってない事を察してる尚ちゃんの演技は見ていて切なかったし、病気でもそのような疎外感？みたいなものはしっかりあるんだなと思った。「忘れちゃうから大丈夫」も全てに通じないからこそ余計辛い。
6話から出てくる松尾くんが中々サイコキラー不気味だった。彼は本当に病気上の行動なのか、それともただの愉快犯なのか分からないまま終わって、最後の最後まで憎めないのがかなりのサイコ展開。彼を描く事で、全て「病気だから」で済まされそうなこのアルツハイマーという病気の中で、尚ちゃんは「自分の意志で」最後まで行動していた事を表したかったのかな...？
