なんとなく見たくなって9年ぶりに見てみたら止まらないのなんのであっという間に最終回まで見てしまった。
いつの間にか、俺も瀬名と同学年になってしまったんだけど、それが原因か9年前よりずっとのめり込んでしまった。
言うまでもないことだけど日本のテレビドラマラブストーリーのなかで一、二を争う面白さ。すべてがうまいこといってて神のなすわざ。
木村拓也は弱ってる青年役をやらせたら世界一。
彼以前の若者の演技って喚いたり叫んだり切れ散らかしたり無駄にハキハキしててうるさかった。
その点木村拓也の演技は自然で人間味があって愛くるしい。
まるで本当に瀬名という人間がどこかで生きているかのよう。
時代を変えた天才。
山口智子はくっそ美人で、すんごい年上なんだけど魅力的で、いちいち素敵。
コロコロ変わる表情が可愛いことこのうえない。
サンキュって口ずさむシーンでずっきゅん。「キスしに来た」のシーンで完全に落とされた。
瀬名は、弱くてでも優しくて、かっこいいけど、小心者。
瀬名という人間嫌いな人この世界にいないでしょ。
松たか子はキャスティングがお見事すぎる。
少しでも間違えるとめちゃくちゃ嫌われる役なのに、生来備わった上品さと清純さが見事に中和させてくれる。あの出で立ちで納得できる。あの笑顔なら神様も味方する。
「いくじなし」ってキムタクに言ったとき日本中の感情がぐるぐるしたに違いない。
主題歌もぴったり、劇伴も最高。
そして面白い。
結婚相手に式当日逃げられた売れないモデル南と、才能あるけど殻を破れないなよなよしたピアニストの卵の瀬名が、一緒に住むことになって、瀬名は涼子ちゃんのことが好きで、南も杉崎さんという素敵なカメラマンと出会って、でも瀬名と南は知らず知らずに惹かれていって、でも二人とも素直になれなくて。。。
ただ二人の恋模様にやきもきさせられるだけじゃなくて、人生どん詰まりの若者たちの青春群像でもあって、その要素がこのドラマに深みを与えてるんですよ。時代を越えた普遍性があるんですよ。
ってかロングバケーションっていうタイトルも最高ですよね。
世界一面白い。
完璧なテレビドラマ。
いつかどこかで語りたい。