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トラベラーズ シーズン1のl0w0lのネタバレレビュー・内容・結末

トラベラーズ シーズン1(2016年製作のドラマ)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

エイリアン、霊能者、超能力、Android、
Supernatural(シェイプシフター)等々、
成りすまし、乗っ取り題材は昔からありますね。

意識だけでやってくる
本作の未来人設定も嫌いじゃないです。

ただ、アプローチとして
脚本の手腕が問われるのは必然で
失敗すればツッコミ所満載な
作品になってしまうのが
SFドラマの恐ろしい所です。

1シーズン完走はしましたが、
個人的に残念だったのは、
何といってもメンバーが頼りない。

未来人らしからぬ始まり、
各々何かしら尾を引きながら
リスクに直面している。

この足枷が全て明るみに見える点で
派生しながら予測可能に勃発する展開は見ていて、
言わんこっちゃない的な没入感、
さらにいえば爽快感がありません。
ドラマ中の開始キャラ同様に落胆です。

また過去にトリップする上で、
見慣れぬ苛酷な環境下に配備され
チームプレイに不可欠なもの、
本来ならチームを統括し率いるトップが頼もしくあるべきで
任務達成のためにメンバーの士気を高める意味でも
そうであって欲しかったのですが…
基本設定の器となる代償が大きいのか阻害され、足を引っ張り、
そこにドラマ性を見いだす作りであるが故にテンポも崩れ、
結果、21世紀で世界を救う壮大なミッションに赴く
未来人の割に危険予測ができてない、
スペック不足と戦略の粗が目につきすぎて、
リーダーの適性・資質問わずドラマ全体として
フラストレーションが溜まる仕上がりに
なっていたのが一番残念でした。

EP毎でみれば、とりわけ、
5話の拉致、救出までが間延びしすぎて
1話まるごと使って軸となる話しが進まない、
終盤10話トップの生還に重点を置いているので
肝心の反対派の敵は引き延ばしという時間荒稼ぎ。
ファイナル手前11ep、これもその1つですが、
子持ちの宿主といい、大概、各キャラが墓穴を掘って
その修正に立ち回る自業自得展開が主軸で、
核心の本題は30分過ぎてからという時間配分。
最終エピでは最後にようやく、
主役側の指揮官劣勢どうたら反対勢力が動き出し
チームリーダーに至ってはep1から、
ずるずる未来からそのまま付き合っていた
チームメンバーでもある彼女に別れようと
今さら規律を持ち出し恋仲の決別宣言。
障害者の器を動かしているマーシーも
一般人巻き込んで大概に酷いですね。
起きうる事態など容易に想像つくのに
相手の私情を上手く利用して取り込む。
チーム連携バラバラで次シーズンに続くわけですが…。
展開的に都合が悪くなると降臨して乗っ取り仕掛けで
解決みたいな横暴手段に頼る描写もダメでした。

同カナダのSFドラマ、未来人女性が主役の
Continuumはs4で打ち切られましたけど
多少強引にでも纏めていたので、
此方はどうなるのか興味深いです。
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