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大地の子のmomonomamaのレビュー・感想・評価

大地の子(1995年製作のドラマ)
4.2
山崎豊子原作の重いドラマ。観るのは3回目。
たぶん、もともとNHKの土ドラで放映された(95年)を観て、96年の再放送も観て、今回CSで放映されてたのを録画視聴。

20年前に作成されたドラマなのでそれなりに古いけど、日中合作というのが興味深い。今なら絶対に作られないと思う。
まぁ、ちょっと調べた限りでは中国では一般には放映されてないらしい。。。。だろうな。
原作と比べると柔らかい表現にはなってるらしいんだけど、それでもやっぱり辛いわ。
あつ子(主人公の松本勝男の妹)があまりにも哀れで涙なしには観れない、そしてあつ子はそれでも養母?義母?のことを見捨てれない、一緒に生きるって感じだし。
ああいう、残留孤児がものすごくいたんだろうな。
陸一心なんてちゃんと教育を受けれただけでもものすごく恵まれてた方なんだろうな。でも、ドラマの陸一心のように共産党に入党できた残留孤児はあり得ないと読んだことがある。日本人なんだから絶対に入党はできないと。
事実はどうなんでしょうね。

今でも中国は都会と山村部で別の国の様なのかな?
地方出身者は北京では働けない、暮らせないって聞いたことがあるけど、どうなんだろうなぁ。

一心が子供の頃に八路軍から逃れて田舎(范家屯)に行ったけど、大人になったら上海とか北京で働いてたのでOKなのかな?
あのまま八路軍(共産党軍、人民解放軍)が勝たずに元の中国、国民党のままだったら彼らはどうなってたんだろうか?
文革はおこらずに残留孤児たちももう少しましな生活を送っていたのだろうか?

ドラマの本筋からはかなり離れたけど、要するに重い内容でした。

(2019年視聴)
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