このレビューはネタバレを含みます
伝えたいことがたくさん盛り込まれてるし、それは伝わる。けど実際1人の人間にあんだけ不幸なことが重なるか?と思い始めて、途中から感情移入できなくなった。
ハンナの自殺シーンはあそこまでしっかり映されると辛いって気持ちの反面、普通に生活してたら絶対目にしない光景だから自殺する人の現実が見えた感じだった。
いじめとか自殺という現代の問題をテーマにしてメッセージをめちゃくちゃ盛り込んでるけど、正直、ハンナ自身も悪いところはあるかな。
肝心なところで言葉で伝えようとしないで相手に察してもらおうとして、察してくれなければ相手が悪いと決めつけたり。まあ、何気ない言葉が相手を傷つけるってよくいう理由も、本人の捉え方が全てだから、ってこういうことなんだと思うけど。まあ、これも現実なのかな〜。分からないけど、本人にも悪いところはあるなぁと思ってしまった。
自殺を選ぶのは常に本人だし、本人の選択の自由だから、別に自殺が悪い、とは思わない。けど死ななくても良かったんじゃないかとも思った。それは、多分今大人だから言えることなのかな。まあ、死んでしまってから何言っても遅いんだよね。
死んでからじゃ分からないけど、自殺したら家族に辛い思いをさせる、ってことが一番こころに残った。自分は無理しても、うまく息抜きして生きようって改めて思った感じ。
基本的には面白くて、感情移入は難しい。