前々からタイトルと評判は知っていたが重いテーマだと避けていたのが悔やまれるほど凄いドラマだった。
単純に「面白い」と言えないアメリカのハイスクールライフに拡がるイジメ、LGBT、性暴力、自殺などのタブーに深く斬り込み、それぞれの魅力あるキャラクターに焦点を当て「何が」「誰が」「何処が」「どれくらい」悪いのかを常に考えさせられる。
過去と現実が入り混じるストーリー展開で頭が混乱しないよう現実のクレイが額にケガをすることにより傷と絆創膏でビジュアル一目で現実とわからせるような工夫、カセットテープというアナログな手法でデジタル社会ならではのイジメも訴えているようで作品の完成度にも唸る。
ハンナ演じる女の子の演技力も高く、高校生キャラクターのそれぞれに魅力があり重いテーマとは裏腹に「推し」を見つける楽しみもありつつグイグイと引き込まれる。
久々に海外ドラマにハマりシーズン1を一気見してしまった。
自殺を美化しているのではないかと議論がなされ、あるシーンをカットしたりとアメリカで問題になったことでドラマ内のあらゆる問題が現実に近いことが恐ろしい反面、1人1人の行動で命を救えるかもしれないと考えるきっかけにもなる。
これは傑作。多くの人に見て欲しい。