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13の理由 シーズン1のsunaのレビュー・感想・評価

13の理由 シーズン1(2017年製作のドラマ)
5.0
バッドエンドとか救いがない系の話とかわりと嫌いじゃないけど、ちょっとさすがにところどころ落ち込んでしまった
現実直視 タブー 共感
これ、配信当時に観とけばけっこう人生変わってたかもな…でも大学1年生の自分が今と同じことを考えるわけじゃないか…
考えることありすぎて感想書き殴ってたけどまだまだわからないこと多くて整理しきれなくてぐちゃぐちゃだ

>シーズン1の公開後の4月に10代の自殺が急増した
>自殺の原因はときに複雑であり、動機を1つだけ突き止めようとすべきでないと専門家も述べている。しかし同時に、メンタルヘルス専門家たちは精神疾患の患者に対し、『13の理由』に関わるべきでないと警告している。複数のメンタルヘルス専門家が、自殺が美化されていると批判している。
>『確かに、とても影響を受けやすい人々が感化されるリスクはあります。しかし、自殺に関する物語を聞くべき人、伝えるべき人もいて、そちらの方がはるかに大きなコミュニティーを形成しています。苦しんでいるのは自分だけではないと知ることで命を救われた人々を実際に見てきました』
>『子供たちは知るべきだと思います。自分が体験していることの多くを、誰もが体験しているということを』
>『実際の自殺がどのようなものかを見せる絶好の機会だと思いました。眠るように眠るという神話を打ち消し、視聴者に現実を直視して欲しいと思いました。燃え盛る建物から飛び降りたら、それ以上の地獄が待ち受けているということを』

諸刃の剣すぎる 私たちは弱くて現実に耐えられない
「13の理由 ハンナ」で検索すると「うざい」がサジェストされる世の中だもんね

05
事態がいかに複雑で絡み合ってて深刻かがやっとわかって面白くなってきた
クレイが正義の鉄槌、て感じで暴走してるのにちょっと不安を感じる
ハンナは絶対神なのか
トニーが圧倒的推し
あとゲイカップルの描写で自分が何も見えてないことに気づいて愕然とした

07
ザックいいね のうのうと または人知れず抱える孤独感
…welcome to the world.
Well, I hate it.
Me too.
"Stay angry."
一人ひとりが個性を持って動いてて思惑がありえん複雑に不可逆に絡み合っててすごい
誰もが持つ心の闇と加害者性を抉り出しててて、どこにも救いがなくて、うーん、さいこう
闇堕ちクレイがシニカルで破滅的でかなり良い、そしてトニーとスカイがまんまとすきです

08
"正義を果たせないなら真実を"
何もできない大人たち
助けようと差し伸べられた手を払いのけて拒絶して殻に閉じこもって、それでいてやっぱり分かってほしくてでもどうせ誰も分かりっこないって怒って負の感情を膨らませて限界が来るその時まで自分自身を閉じ込めてしまう
全知全能の完璧な「大人」なんていないのにね

09
自己保身、自己保身、自己保身……
ハンナの加害性
That girl had two chances that night. But we both let her down.
誰の手も血で汚れている キツい
記憶の細部は都合良く改ざんされていて、何が真実かわからない
ホモソ、友達の掟

10
ジェシカの自傷行為
-性暴力被害後に不特定多数の異性と交流したり、あえて危険な場所にいくのは、「被害後のトラウマをなんとか生き抜こうとする脳の反応」として自然な反応のひとつ(自己のコントロール感を回復しようとする試み)
一面だけで誰かをジャッジすること
シェリの償いが不完全すぎて自己満に見えると同時に精一杯の努力と配慮があるのもわかるし……
Sometimes you judge people…I mean, we all do. Sometimes you just…live to regret it.
アレックスが意志強くなり始めててよかった
ハンナに不幸降りかかりすぎて疫病神みたい…って一瞬思っちゃったけど、重なって追い詰められて何もできなくて動けなくなってすべてに絶望するしかない悲惨な現実、そしてそれを体験する孤独な誰かはぜったいにどこかに存在してるんだろうなって思い直した ここで映されているのは誰しもに起こりうる現実
真実と報復を振りかざして自らの正義を執行していく審判クレイ、このままだと自らの正義に則ってそのうち確実に自分自身を断罪しなきゃいけなくなるけどどうするの大丈夫??って思いながらみてたけどついに次クレイのテープきた……しんどい……ぜったい苦しむじゃん
自分の手で自分の心を突き刺す行為は歪みも誤魔化しも許されない 剥き出しの苦痛を伴う どこにも逃げられないし目を背けられない 誰かに裁いてもらう方がはるかに楽だ
We all let her down. だけど、どこまでも、"I" killed Hannah. の純然たる事実

11
それぞれの真実
パーティの高揚感と多幸感、ふたりだけの暖かい特別な空気、そしてそれが今にも壊れてしまうことを知ってしまっている苦しさが相まって愛おしくて悲しくて泣きそうになる
家庭に招き入れるって、自分の構成要素、どうにもならない部分を曝け出すみたいで改めてすごいことだな
"existential crisis"
裁かれる気満々だったのに、
It wasn't you. It was me…and everything that's happened to me. なんて言われたらもうやりきれない You're different.でよかった、あいつらとは違くてよかったけど、でも特別だからこそ何かすべきだった 悪者として理不尽に責めてくれた方が楽だろうな ハンナも残酷だよね 償う術すら奪われた底抜けの罪悪感 虚無すぎる 不安定な誰かを支えるにはどうしたらいいんだろうか……

12
優しさや善良さだけじゃ不十分で、むしろそこに慢心している人間は時にどこまでも残酷になりうる
タイラー、惨めな負け犬として怨恨を募らせた末のヤバい暴走を起こしそうで怖い
誰かをさらに苦しめることになる真実
レイプ神話 "なぜ逃げなかったのか"
-実際には、人間は強い恐怖に対面すると、「凍りつく」「動けない」「声を出せない」等の反応をとることが多い
魂の殺人
ラストはタイラーの弾なのかな…

13
解決ばかり求める前にまず疼きに耳を傾ける
特別なサインはない
自分について打ち明ける強さ
ロバートの声ももう光にはならなかった
"I was afraid to love her."
エンディングの曲、ぴったりすぎでは?
"I see a little light, I know you will."
最後、青白かった画面が少しだけ暖かくなった…?気がする
suna

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