エビフライ

13の理由 シーズン2のエビフライのレビュー・感想・評価

13の理由 シーズン2(2018年製作のドラマ)
3.5
脚本、音楽、キャストが良いので、そこまでモチベーションがなくても、なんとなく見続けることができます。
シーズン1ほどではありませんが、つい続きが気になって見続けてしまうのもさすが。サスペンスとしても普通に面白い。
シーズン1もですが、本編前に「刺激が強いので見るときは気をつけてください」みたいなアナウンスがあったから、すごく重苦しい鬱っぽいドラマなのかと思いましたが、クレイや周りの仲間たちを通して、なんとなくこの先に光があるんじゃないかと思えるような作りになっていますし、色んな角度がから物事を見ることで、また違った”ストーリー”があるのではと思い、それが見る上でのモチベーションにつながりました。
クレイたちがハンナのために、これから同じような人がでないために裁判を通して、工夫をしたり、協力したり、彼らが勇気を出して行動を起こす姿は応援したくなります。自分が高校生の時にハンナや社会のために、ここまでできたかと思うとNOなので、純粋にすごい。尊敬します。

このドラマの最大の特徴は「物事にはたくさんの面があり、白黒つけられない」ということだと私は思いました。
私は学生の時までは、視野が狭くて、つい「これはこう!」みたいに決めつけてしまうところがあって、「物事を違う角度から見ればまた違う物語がある」ということに社会に出るころに気づいたので、こういう大切なことを教えてくれる作品って貴重だなと思います。

こういう作品って、いじめられた側が天使でいじめた側が悪魔に描かれてしまうことが多いですが、この13の理由では、ハンナ完全な聖人じゃないし、ブライスも完全な悪人じゃないです。それがまた物語のリアリティをぐっと増やしています。

1人1人キャラがたっていますが、特にこの2人のキャラ設定は本当によくできてると思います。
ハンナはナードにもスクールカースト上位にもなれなくて、間を漂流してる感じとか思春期あるあるだと思います。本当にそこら辺にいそうな子。
ブライスは裕福で高校生にしてすでに大物感があり、一見そつがない振る舞いをするけれども、腹に何を抱えてるかわからない。かといって、いかにも愛情面で満たされてなくて歪んでるって感じでもない。
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