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愛していると言ってくれのmのレビュー・感想・評価

愛していると言ってくれ(1995年製作のドラマ)
5.0
再放送で初めて全部見たけど、最終的にはこのドラマでの重要キーワードの一つ”1995年の夏”に自分が生まれたということすら誇らしくなるほどハマった笑

常盤さんがかわいくて、特に前半晃次を追いかける天真爛漫な姿は、健気すぎてたまに空回りしても変なあざとさがないのがすごいと思った。
後半は暴走気味で、見ててイライラする部分も増えるけど、余計なこと考えずに乱暴なほどに自分の思いをぶつけられる紘子がある意味羨ましいような気もする笑

そしてトヨエツがかっこよすぎる。見た目はもちろん、基本的に声を発することがない役柄だからこそ表情がより際立つし画家という職業も含めてミステリアスな魅力がある。
影があって孤独を好むタイプと思いきや、心を開くとお茶目な一面があったり、器用ではなさそうながらも思ったことはストレートに言うところも◎
手紙やFAXで伝える彼の言葉がちょっと古風なのは時代なのか人柄なのか、そういうところも好き。

内容は、今では絶対にありえない90年代ならではの風情がすごい。
晃次が紘子のバイト先の売店に行ったのに会えなかったときに、待ち合わせ場所を書いた手紙を紘子の同僚に預けたり、届いたFAXを大事に並べたり、その返事を待ちきれずお互いの家に直接会いに行ってしまってすれ違って会えなかったり笑、今ならスマホ1台で済んでしまうであろうあれこれにドキドキするし憧れる〜
あとタバコ吸う姿をこんなに見られるのもこの時代のドラマならではかな笑

ここぞというところであえて字幕を出さずに手話だけにして何を言ってるか想像させたり、映画館や夜の大学や新幹線のホームと車内とか、声では会話できない場面でも手話だから話せたり、聞こえないからこその演出もかなり作り込まれてると思った。タイトル回収も感動!

ドリカムのLOVE LOVE LOVEも最高。何回も聞いたことある曲なのに、このドラマの中でイントロが流れるだけで心にくる。

これからも折に触れて見るであろう名作。
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