ねまる

あすなろ白書のねまるのレビュー・感想・評価

あすなろ白書(1993年製作のドラマ)
4.0
『ロングバケーション』観て、
『若者のすべて』を観て、
しばらくして、再び戻ってくるキムタク作品。
あすなろ抱きがあまりに有名だけど、2番手の男のキムタク珍しくて良いなぁ。
報われないイケメン、こっちのが好きかも。「俺じゃダメか」ってセリフに全てが現れていて好き。
配役良いよなぁ。

とにかく、顔も服装も髪型もちょいダサめで出自もイマイチな筒井道隆が、なぜかモテモテ(モテるレベルじゃない。みんな好き)なんだけど、観ていくうちに、ほんの一言や仕草にやられてしまうから上手い。こういうところが人気あったんだろうな。
単調な表情で、読めないんだけど、付き合いたての顔つきとか全然違うもん。
弱い人間を守ることでしか、自分を肯定出来ない、しんどい。クズなのにぃ。

まぁとにかく演技面は黒沢あすかが最高。
あの役を嫌な役で終わらせないところは彼女のうまさかな。加賀まりこもね。
石田ひかりは可愛い。石田ひかりが嬉しそうだとこっちも嬉しいし、石田ひかりが悲しそうだとこっちも凹む。
コロコロ感情が分かりやすくて愛おしいの。

このドラマは恋愛ドラマとしても良作だけど、それ以上に大学時代、そうじゃなくても一人一人の人生にあった青春の輝き、それを思い出させてくれるドラマとして良作だった。
登場人物たちの年齢と近い今観て良かったと思う。
高校のラブコメは多いけど、大学が舞台なのあんまり無いよなと思っていたけど、こんな傑作があったなんてね。

笑って、泣いて、がむしゃらになって、はしゃいで、苦しんで、、、
たった1年ちょっとしか経ってないのに、今は涙が出るほど懐かしい。
たしかに私はあそこにいたのだ。
ねまる

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