うさこ

オザークへようこそ シーズン1のうさこのレビュー・感想・評価

3.0
Netflixで何度も進められたので見てみたけれど、いまひとつ乗り切れませんでした。「資金洗浄」とか「メキシコの麻薬カルテル」とか出てくるワードがブレイキングバッドにそっくりで期待したのだけれど、全く及ばない感じ。

マーティは確かに賢いのだけれど、せいぜい「こざかしく理屈を並べて一瞬相手を感心させるけど、一番に撃ち殺されるウザい人質」タイプ。不倫していた妻は時々ひらめいて冴えた行動をするのだけれど、まあ基本は夫のいいなり。夫婦は子どもに疑問を持たれたら、資金洗浄でもマフィアとの関係でもあっという間にオープンにしちゃうし、子どもからしたら虐待じゃないかという環境においてまるで罪悪感がなさそう。そんなだから子どももワガママで、「家族のためにやらないと」なんて言葉もむなしく響く。

マーティの相棒となるルースにしても、思ったよりも切れ者という設定なのだけれど、威勢のよい不良の小娘ぐらいにしか見えなくて説得力があまりない。

例えばブレイキングバッドではウォルターが家族に隠したい、けれど稼ぎたいという葛藤がストーリーの面白さに拍車をかけていたわけだけれど、マーティにはそういう葛藤は見えないんですよね。親友が殺されても割と平気だったし。そういうキャラクターなんだろうけど、あまり魅力を感じられなかったのが残念でした。

これからもしかしたら面白くなるのかもしれませんが、この先は見ないだろうなあ。
うさこ

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