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オザークへようこそ: シーズン3のdojiのレビュー・感想・評価

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資金洗浄からドラッグカルテルとの緊張のやりとり、オザークの市民たちとの駆け引きや殺し合いを経てカジノの開設と、シーズンを経るごとに壮絶さを増す状況の中で、徐々にマーティよりもウェンディが主導権を握っていく様は、『ブレイキング・バッド』がどこか女性たちが弱い立場に置かれていた状況を更新していくような野心を感じた。そして、シーズン3に関してはウェンディの弟ベンの存在により、ウェンディの本来もつ性質と壊れやすさというものがさらに生々しくなっていく。展開のおもしろさもさることながら、それぞれの人物の描き込みが見事というほかなくて、次のシーズンで失敗しなければ、けっこう人々の記憶に残り続けるシリーズなんじゃないかなと思う。あとシーズンを通してジェイソン・ベイトマンが監督するエピソードはradioheadが流れるのがなんともファンとしてうれしい。次はどの曲がかかるかな。
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