すみそ

Marvel ザ・ディフェンダーズのすみそのレビュー・感想・評価

Marvel ザ・ディフェンダーズ(2017年製作のドラマ)
3.7
デアデビルは赤、ジェシカ・ジョーンズは青、ルーク・ケイジは黄色、アイアン・フィストは緑と、それぞれのキャラクターのシーンごとにテーマカラーを意識して色調を強めた美術は見事。
ヒーロー達の出会いも物語に沿っていて違和感もなく、大人なマットとルーク・ケイジ、気まぐれなジェシカ・ジョーンズ、子供なダニー、ヒーロー達の掛け合いを観ているだけでも面白く、それぞれの特性を生かした戦闘シーンも見応え十分で素晴らしい。
だが、何故ヒーロー達が集まって戦っているのにこんなに迫力に欠け、盛り上がらないのか。
その理由は明らかで、それは敵のヤミノテがあまりにも魅力がないからだ。
登場当初から中二病全開でインチキ感が凄く、デアデビルシーズン2、アイアン・フィストと話数を重ねて組織の恐ろしさを示してきたが、"ヤミノテの影響力は凄まじい"という言葉ばかりで、何が凄いのかいまいち実感が湧かない。
それにせっかくシガニー・ウィーバーを起用したのに、インチキ臭いイメージが全然払拭できていない。
これは好き嫌いだが、初登場のムラカミも棒読みの日本語で浮いていて、個人的に違和感しかなかった。
今まで応援してきたヒーロー達が集まって戦う相手に、そもそもヤミノテは似合わない。正直、新しい敵を用意して欲しかった。
そして、そんなヤミノテによって蘇ったエレクトラもヤミノテの切り札という程強くなく、常に情緒不安定でキャラクターに魅力がない。
8話完結でスッキリしていて観やすいのと、それぞれのヒーロー、サブキャラクター達が単体ドラマの枠を超えて共演するシーンを、ニヤニヤして楽しむだけのドラマだった。
P.S.フォギーカッコよすぎるよ。最高。
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