藍沢

ずっとあなたが好きだったの藍沢のレビュー・感想・評価

ずっとあなたが好きだった(1992年製作のドラマ)
4.4
21/5/9
美和ちゃんの話に見せかけて、本当は冬彦さんの恋愛ストーリー。冬彦さんにも最後には同情しちゃったり。
冬彦さんは愛し方が分からないだけで、意図的に悪意を持って人を傷つけてるんじゃないのかな。ただ、悲しみと苦しみと果てしないどうしようもなさに戸惑ってる子どもみたい。母親の支配から逃げたいし逃げるべきだと思ってるけど、母の原動力は息子を想う気持ちだから、強く抵抗したり母自体を否定することはできなくて最後の行動に繋げるしかなかったのかな。

副題としては親離れ子離れできないとどっかで関係が壊れる話。いつの間にか亀裂が入ってて、気づいた時にはもう修復できなくて崩れるのを待つだけ。

お花捨ててって言うところ、美和ちゃんもお花も可哀想でぼろぼろ泣いちゃった。

親の言うとおりに生きる必要はない。親から見れば間違った道でも、自分が選んだ道をゆっくり歩んでいく子どもを見守るのも親の務めなのかな。
ちょっとくらい遠回りしても来た道戻っても、人生が失敗なわけじゃないし。
藍沢

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