Ash国立ホラー大学院二年

ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:七王国戦記のAsh国立ホラー大学院二年のレビュー・感想・評価

4.5
【男たちの挽歌】

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七王国は窮地に立たされていた
ドラゴンが復活し王の手は殺され鉄の玉座の為の陰謀が動き出していた
混乱の最中 数千年の眠りから覚め
古の邪悪な者 ホワイトウォーカーが蘇る
大陸ウェスタロスは平和と安定をもたらす真の王を待ち望みながら生死の淵を彷徨っていた…
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序盤はまあまあかなという印象だったが、中盤に差し掛かるあたりで徐々に頭角を現していき、終盤では爆発的に面白くなる。日本の戦国時代(天下取り合戦)の大河ドラマに魔法とドラゴンのダークファンタジーを足した様な感じ。かなり硬派な骨太濃密歴史スペクタクルではあるが、お硬くならずにどっぷりと世界観に浸れるのでむしろウェスタロス、、いやウェルカムだ。
IMDbでは史上最高評価のドラマであり、その莫大な製作費(1話11億円)や壮大なスケールを考えるとアメリカドラマ史上トップのファンタジー作品であると言って間違いないだろう。

人肉飛び交うグロ、全裸連発の弩級エロ、非情で冷酷なシナリオ、ダークで悲観的な世界観、、ゲームであれば間違いなく18禁をくらう何でもござれな究極のダークファンタジーだ。
TVゲームでの最高評価の作品は18禁のものが非常に多い。それは何でもできる自由度の高さ(だからこそ18禁)故の極限までに追求されたリアリティにプレイヤーは打ち震えるからだ。『Game Of Thrones』(日本語訳:王位争奪戦)もそのタイプで、あくまで物語にリアリティを持たせる為の過激な''エログロ''であり、決して男性視聴者をおびき寄せるチープな釣り餌などではない。

海外ドラマはシーズンがかなり多く、全て見通すのは億劫と感じる。だが、今作にはシーズン1の前半時点で全てのシーズンを観なければならないと確信を得るほどの力がある。これほどまで陶酔されたドラマは今までになく、今のところ確実に生涯ナンバー1の海外ドラマ、、絶対の自信を持って傑作だと言いきれる極上の物語だ。


「私は命など惜しくない。名誉と引き換えに生き長らえて何になる?」
-エダード・ネッド・スターク




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↓GOTシーズン1の凄まじさを的確に表現した文章を見つけたので載せておきます。


第一章(シーズン1)でメインキャラが死ぬという「ゲーム・オブ・スローンズ」のあり得ない展開が、海外ドラマファンに大きな衝撃を与えている。七つの王国で構成された架空の大陸ウェスタロスを舞台に、各王家が覇権をめぐって熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げるスペクタクル巨編「ゲーム・オブ・スローンズ」。テレビドラマの常識を覆す壮大なスケールの映像と物語はすでに世界中でブームとなっており、今年の夏より順次DVD&ブルーレイが発売されている日本でも話題を集めつつある。

 その大きな見どころの一つが、弱肉強食の権力争いを余すところなく描写したすさまじい群像劇だ。陰謀と策略の渦巻く中世ヨーロッパを彷彿(ほうふつ)させる世界観が特徴の本作だが、背筋の凍るような血生臭い人間ドラマはその真骨頂。それぞれの王家の命運を懸けた争いに善悪などは一切関係がなく、もちろん幼い子どもにだって情け容赦ない。現実の歴史が物語るのと同様に、勝ち残って権力をつかんだ者こそが正義なのだ。

 しかも、七つの王国がひしめき合っているという設定ゆえに、主役クラスのキャラクターも多数登場。ウェスタロスの平和と安定を願うエダード・スターク(ショーン・ビーン)や没落した自国の再興をもくろむデナーリス(エミリア・クラーク)、息子を最高権力の座に就けようとするサーセイ(レナ・ヘディ)などなど、それぞれの人物がそれぞれの大義名分を背負い、状況に応じて同盟や対立を繰り返していく。

裏切りやぬれぎぬ、暗殺などサバイバルの手段は文字通りなんでもアリ。第一章では重要な主人公の一人が壮絶な最期を遂げるという驚愕(きょうがく)の番狂わせもあり、いったい誰が次に勝ち進むのか全く先が読めない。人間の権力欲や生存本能の恐ろしさ、たくましさをこれほど赤裸々に描いたドラマは、おそらくこれまでなかったのではないだろうか。アメリカではシリーズ最高視聴者数を記録した第三章も終了し、2014年には第四章の放送も決定している「ゲーム・オブ・スローンズ」。果たしてあなたのお気に入りキャラは生き残れるのか!? 今後の展開がますます楽しみになっていきそうだ。(なかざわひでゆき)