次郎

ゲーム・オブ・スローンズ 第六章: 冬の狂風の次郎のレビュー・感想・評価

4.8
とんでもないスペクタクルとカタルシスが増し増しで襲ってくるシーズン6。緻密に作り込まれた世界観は一層の映像美で映し出され、終盤のシーンはひたすらに圧倒されっぱなしだった。血塗られたエピソード9の法則も今回で見納めだからなのか、死体の量もこれまで以上に野菜マシマシアブラニンニクカラメといった感じ。

シナリオについても三部作の第二部が終わった段階とあって、これまでの張り巡らされたプロットが遂に収束していく段階に。正直このS6で完結したとしても決しておかしくないまとまり具合が素晴らしい余韻に浸らせてくれた。各エピソードのタイトルもこれまで以上にエモーションを掻き立ててくれるものばかりで、Authkeeperと遂になる3話、それぞれの登場人物のドラマを掻き立てる7〜9話、そして何より5話の驚きといったらもう!!!

そういえばここまで見て改めて自分の推しキャラについて考えてみたけど、全員物語の途中で身体の一部を失った欠損キャラなんだよね。彼らは成長ドラマというには余りにも壮絶な体験を経験してきており、見ている側にも「俺ら色々あったよな」的な共犯関係を結ばされてしまっている。

何にせよ次章からはいよいよ終わりの始まり。ヴァラー・モルグリス、全ての推しは死ぬ。覚悟を決めろ。
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