有名すぎるぐらい異色のスーパー戦隊。子供向けとは思えないぐらい、当時のトレンディドラマブームに乗っかった様な世界観です。
レッドホークに片思いを寄せるホワイトスワンに対して、イケメンでモテ男でジェットマンメンバーを仲間と認めていない協調性０のブラックコンドルが恋心を抱きますが、レッドは敵の攻撃によって失った愛する恋人が未だ忘れられずにいます、そんな三角関係が織り成す愛憎劇で描かれ、最後にはブラックコンドルの死で幕を閉じるという凄さ。
しかしＴＶなどで紹介されるのはこの序盤と最終回の部分だけなので、そんなドロドロした人間関係のイメージしかありませんが、実際には協調性の無いブラックコンドルも次第に打ち解けて、仲間の窮地をたった一人で敵に立ち向かい救ったり、最初は嫌っていたレッドホークに対しても、戦士としての資質を認めリスペクトする様になり、そして他のメンバーとも親友となり、最後に命を落とすという、ブラックコンドルで始まりブラックコンドルで終わるという、実質上の主人公とも言える存在あったからこそ、この作品が伝説となるほどの名作となったと思います。
海賊戦隊ゴーカイジャーで、このストーリーの続きを見た時は泣けました。
