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アガサ・クリスティー 無実はさいなむのtorakoaのレビュー・感想・評価

3.3
1954年12月24日。5人の養子を持つ一家の母が撲殺され、兇器と思しきものの指紋から犯人と目された養子ジャックはアリバイを主張していたが証人がおらず、裁判前に獄中死し、18か月後。事件当夜ジャックを車に乗せた男が、彼には事件発生時刻のアリバイがあり犯人ではないと言って現れ、一家が揺れる話。

ビル・ナイ出演作ゆえ。
原作未読。海外ものは名前が覚えられなくて挫折した記憶があるので多分海外ミステリーは読んだことがない。ついでに私は推理物で作者からの挑戦を受けたことがない。犯人やトリックを推理することに興味がなく、ドラマとして鑑賞するらしいことに少年探偵団シリーズ(児童向け乱歩。さあここで読者のみなさんに挑戦です、みたいなのがよくある)読破目指してた小学生の頃気づいた。

なので、探偵不在のグロなし横溝正史みたいな感じで割と愉しく鑑賞した。音楽いいしオープニングいい感じだし格調高い感じだし、クオリティ高いなーと気分よく鑑賞できたのもある。多分ほぼ初見の人だらけだったけど混同しづらいキャスティングで割と大丈夫だった。

殺害された母は家の者それぞれから疎まれていて、殺害に至るまでかは置いといて全員理由がありそうで特定しきれなそうなあたりが面白かったんだが、最終話の中盤辺りから話が陳腐というか何か違和感が出てきて、うーん?て感じで終わった。
何となく辻褄合わない気がして、これ原作改変してるんじゃないかなーと思ったらそうだったらしい。悪いと言う程でもないけど何かすわりの悪い感じというか何か微妙に辻褄合ってないような違和感があった。

母の人よかったと思うし、ビル・ナイの衰えた感ある発声は疲れを感じさせててよかった。

BBC 59分×3話。Amazon Originalsというロゴが出てたんだが、Primeで配信がないのはAXNミステリーが放送権持ってるからか。AXNミステリーのアガサ・クリスティーからのXmasプレゼントとかいう特集で何度か放送されてる。またやるかも。
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