ルイまる子

獣になれない私たちのルイまる子のレビュー・感想・評価

獣になれない私たち(2018年製作のドラマ)
4.5
ドラマだけど映画的。映像がきれい描写が細かい、いかにも居そうなダメ人間たち、なんしろ俳優が皆個性が立っているし上手い!松田龍平が良いので評を書きたくなった。松田龍平は無表情なのに十分すぎるくらい感情が表現出来て素晴らしい!それに服の着方が素敵で、立ち姿がきれい!こんな素敵な役者さんだとは今まで知らなかった。4話くらいからハマったがそれまでに脱落する人も多そうです。というのはどんより暗く真面目にやってるのにどうにもこうにも人生上手く行かなさすぎる優等生タイプの新垣結衣(晶)を見てて苦しくなり自分にシンクロするから水曜夜からそんな重い気持ちなりたくない人も多いだろう。しかし、そもそも何が悪いのか?何も悪くはないだろう、美人で感じ良く優等生で仕事出来て(多分普通くらいだろう)しかしセンスが悪いんだろうな。そういう言葉にならない空気感をちゃんと捉えてる所が素晴らしい。「センス」とは人生の全てだ。それがないと上手く行かないと思う。でもそれは言葉には出来ない。あ、今気づいた!「センス」とは動物的勘みたいなものだ、波動だ、だからこそ「獣」になれないんだろう彼女は。はは〜奥が深い!(かどうかは分からないが笑)。

掴みどころのない公認会計士松田龍平はふわふわしてる様で実はコアな部分はしっかり捉えてる。だからはっきりとこれは何が何でもやらない、しかしこれはやる、と自分の意志を持って行動している(ように見える)そして新垣みたいな女が大嫌い、の筈だが徐々に振り回されて行く(新垣扮する晶も小悪魔でもないのだが、松田扮する恒星は本人も気付かぬうちに本音を見せれる唯一の相手)。恒星は最初晶が自分の心から嫌いな兄にそっくりないい子ぶりっ子だから大嫌い。これ共感する。その大嫌いな兄にもらった札束をゴミ箱に投げ捨てるが、後で札束に罪はないと思い直しゴミ箱ごとロッカーに持っていき触らないように入れるところが好き。バイキンみたいなやつとは関わりたくないが感情と理性とはちゃんと分けることが出来る。又、やりきれない一日を終えるのに、帰りに立ち寄る5TAPという美味しいビールのお店がたまらなく好き!皆あのドラマを見て、あんなお店行きたいなーと思う事だろう。結構主人公はあんなお店で周りの人達と仲良くしたり、会社でも他でも個性的な人々に囲まれ幸せなんじゃないのかしら。晶のことが好きじゃないのは、これだけ恵まれてるのになぜだか自分が全部しょいこんだみたいな私って可哀想〜みたいな自己憐憫が嫌い。「不幸」だとは思わないが、もし「不運」ならばそれは自分が招いた結果だろうと思う(しかし人生にはそういう時期誰にでもある筈、なければ余程ズル賢いか鈍感かだ、無限ループ、、)。