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獣になれない私たちの0i7のレビュー・感想・評価

獣になれない私たち(2018年製作のドラマ)
4.5
野木亜紀子さん脚本✖新垣結衣さんという『逃げ恥』以来のタッグで注目されたために辛口の評価もありましたが、
獣になれない私としては、リアルな生きづらさが描かれていて痛いほど共感したし切実で良いドラマでした
最後まで見たうえで、辛くて見ていられなかったという声(がもしあればそれ)は理解できるけれど、この作品に最後まで1mmも共感できなかった、という人がいるならば私は羨ましさすら覚えます
新垣結衣さんは日本で指折りの可愛い人なのに、何故か切実に生きる普通の人(『逃げ恥』のみくりは自分を小賢しいと思っているし、本作の晶は恋人の京谷に可愛くないと言われる)が本当によく似合います
新垣結衣さんの美貌も深海晶のハイスペックさとも私はもちろん雲泥の差ですが、すり減らしながら懸命に日々をこなす晶と晶を演じる新垣結衣さんには救われました
恒星の飄々としながら一人で色々抱えている人柄や、呉羽のふわふわとしながらさっぱりとした生き様にも憧れました
晶も恒星も時と場合によってお互いをさん付けで呼んだり呼び捨てで呼んだり揺らぐのと、恒星のバスの中での男泣きのシーンが特に好きです
近藤公園さんは昔放映されていたJTのCMくらいの髪の長さの印象があったのですが長めの髪+眼鏡がすごく似合っていて、佐久間という晶の勤める会社の社員の中でもとても頼れる役柄がかっこよかったです
山内圭哉さんは『SPEC』の千里眼を持つSPECホルダー役のイメージが強かったのですが、本作の九十九というパワハラ社長役は相当当たりだっまのではないかと思いました
好きな台詞は書き留めたのですが分量が多く、下記は好きな台詞の中でも短めのものを抜粋しています
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「バカになれたら楽なのにね」(恒星 #1)

「俺はね、相応な人間なんで、背負えないものは背負わないし、口先だけで大丈夫なんとかなるって言ってる奴一番嫌いなんだよ」(恒星 #2)

「あのね、悪事を働くにも甲斐性が必要なんですよ」(恒星 #2)

「どいつもこいつも謝ればいいと思うな!」(晶 #3)

「君さ、自分が一番不幸だと思ってるでしょ?不幸の背比べは楽しいですか?」(恒星 #7)

「言いたいこと言えるのは羨ましいけど、みんなが好き勝手言い出したら世の中めちゃくちゃになると思わない?」
─言いたいことも言わないで良いように使われてたら元も子もねぇだろ
「うん、私は言わなすぎ。でも恒星さんは余計なことを言いすぎ。大事なことは言わないくせに」(晶と恒星 #7)

「相手のことを考えるってすんごい能力。特殊能力。めっちゃサイコー」(呉羽 #7)

「一矢報いたい相手が目の前にいていいですね」(恒星 #8)

「住む家理不尽に奪われて、風評被害で会社潰れて、3万2千円すら工面できなくなった男がこの世にいてどんな夢を語る?ゲーム?ないな。昔は苦労した、そんな話ね、どん底にいる人間からすりゃ成功者の戯れ言ですよ。夢なんて微塵もねぇよ」(恒星 #8)

「男女の友情って俺信じてなくて」
─俺も
「ん?」
─だけど、性別関係なく、人間同士でいられる相手がいるとしたら、貴重じゃないですか。うん、壊すには惜しい(京谷と恒星 #9)

「人に優しくされると、自分が優しくないのが悲しくならない?」(朱里 #10)

「たまに感情的になるとロクなことがないし」
─感情的になったらなったで後悔する
「リスクは冒したくない」
─うん
「それでも、人に支配される人生はゴメンだ。俺バカか?」
─いいんじゃない?バカで(恒星と晶 #10)