中産階級ぶたくんを舐めるな

ARROW / アロー<フィフス・シーズン>の中産階級ぶたくんを舐めるなのレビュー・感想・評価

3.1
【とても他人に勧められるシロモノでは無いが、個人的に見捨てられないシリーズ】

《展開が急=全てが薄味。
DCはそろそろダークナイトの貯金が尽きたことを自覚するべき。》

クソくだらないと一蹴されて然るべき出来です。
本来スピンオフであるはずのFlashが王道ヒーローSFとして面白過ぎるせいで、硬派気取りのクライムサスペンスである本作のリアリティラインはブレブレ。

Season3の時点で危惧していた
「バットマンをなぞる事でしか視聴者の興味をひけない問題」はなんとか回避できたようですが、ここにきて新たな問題が。
ネタ切れ。。。
毎シーズンごとに5年前のフラッシュバックが同時進行するつくりの今作。(2012年のSeason1では5年前の2007年のフラッシュバック。
2017年のSeason5では2012年のフラッシュバック、つまり孤島を脱出するシーンでフラッシュバックは幕を閉じます。)
season4のフラッシュバックは特に最悪で、、スターリングシティに戻る前から"フードの男"としての活動をしていたのは納得出来るのですが、無理やりダミアンダークと同じトーテムを使う男と戦う話。ブラトヴァに入ってからドルフラングレンを殺す話。
「つまんな。要らねえよ。」
退屈な話で時間を延ばすくせにそのフラッシュバックが2017年(現在)のシーンの途中途中に挿入されるから見辛くて仕方ない。。
(台詞繋がり・場面繋がりを、変に意識してパイロット当初から用意していた伏線と今回思いついた過去シーンを無理やりパッチしたせいでかなり不自然なフラッシュバックに。。。ココに繋がるんダーじゃねぇよ!幾ら英語が母語じゃ無いからってそこまで頭使わないで観てる訳ねぇだろ💢
PS:シーズン3でオリバーがRa'sに決闘を申し込んだ時、「お前で2人目だ」と言われ、レジェンドオブトゥモローS1でリップハンターが決闘を申し込むシーンで繋がっちゃった⁉️と興奮したのに、、、)

それにチームアローの新メンバーが出しっぱなしで放置状態。
ワイルドドッグことレネラミレス以外のキャラは特に掘り下げがなく口頭説明で出番がなかったり、途中退場する奴も………。
脚本家の知能指数が500は下がったであろう下手な言い訳セリフ。
現実のアメリカ銃規制問題に対するアンサー"のような"エピソードもよく言う
『正しさの押しつけ』でホントにダサい。。。

スターシティ市長としての活動を政治ドラマとして薄味に描き、
夜はヒーローチームものとしてのドラマを描く。。。こうした地味なストーリーを細々と続けていくしか無いんでしょうか。
折角出したタリアアルグールもナイッサとちょっと言い争うだけ。
クリフハンガーで終わるバッドエンドも、そこまで続きが気になる訳でもないし、((オンデマンドでs6冒頭を何話か見ましたが、やっぱり新シーズン序盤でキャラを殺す事で興味を誘うという製作者の意図が見え透いてしまうつくり))

5シーズン中下から数えて2番目の出来ですが、良いところも有りますよ‼️‼️(唐突なフォロー)
それはアクションシーンです。
ファイトスタイルの似ているデアデビルと比較すると(流血やリアリズムの追求という点では)向こうに軍配が上がりますが、矢のバリエーション、弓を使ったアクション、回し蹴りを脚で防御してからもう片方の脚で顔面を蹴るなど、こだわりを感じるシーンが色々あって楽しかったです。
あと、ロケ地。
「アレ、スターラボの所だ。」とか、「またジッターズのセットか。」などロケハンにガッカリする事が多かったアローバースですが今まであまり見かけなかった場所が出てきて良かったです。

フラッシュポイントを悪用した歴史改変によりデッドショットが蘇ったり、蘇んなかったり、とやりたい放題感にイラっとしたんですが、ディグルの娘が歴史改変で息子(JohnDiggleJr.=後のコナーホーク)なったという設定はレジェンドオブトゥモロー106話の未来のスターシティに繋がるのでシックリきました。

〈まとめ〉
フィギュアやコミックをひと通り集め出る程度には熱狂的なファンなので、これからも見守りたいと思いつつ、これから先のArrowに対してあまり期待を持たずにいようと決心しました。
頑張れArrow‼️
アイデアが無いなら力貸すよ❓