タキ

101回目のプロポーズのタキのレビュー・感想・評価

101回目のプロポーズ(1991年製作のドラマ)
4.8
放送当時は昔の彼と同じ顔の男がでてきたあたりでリアリティのなさにスッ冷めて急速に面白くなくなった。今見ると全然そんなことはない。逆に「顔が好き」という生理的にどうしようもない「好き」にリアリティを感じたりした。サイドストーリーを挟んで尺をもたせたりせず主人公の恋愛だけで12話持たせる技巧を持った脚本はいまではほとんど見ない。野島伸司は凄い。
浅野温子と武田鉄矢、シリアスシーンなのに「僕はしにまっシェェン!」のモノマネがふと頭をよぎる。顔芸合戦、そして浅野温子はしゃべれば片目から涙を流す。哲郎のストーカー気質にも震えたがラストの薫のウェディングドレスのヤバさが野島脚本らしくて大好きだ。
武田鉄矢はやりすぎなところもあるがここぞという時にいい表情をする。全てを失った男の無垢なる表情には感嘆した。そしてピッタリはまったナットの指輪。後日談などいれずにパッと終わらせる潔さがいい。
32年たっても主要キャストの容貌の変わらなさはさすがだがミナミの帝王に転生する以前の竹内力には5度見した。イケメンすぎて泣いてる。

BSフジ
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