【 ヒューマンドラマとしての誘拐映画 】
2003年から製作されているWOWOWドラマW(単発では累計79作製作されている_2020.7月現在)。2009年は10本製作され、本作はそのうちの1本で、連続ドラマWも含めて相変わらずクオリティキープされている。
ジャンルとしては誘拐劇ではあるが、クライムサスペンスでなく、ヒューマンドラマのタッチで展開するところが特徴的。
西島秀俊は「ゼロの焦点」映画版に出演したり存在感が安定しはじめた38歳の頃、三上博史は映画よりドラマや舞台にシフトしてキャリア熟成期の47歳の頃。ふたりの競演は緊張感があって、言葉少なくても見応えがある。