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孤独の歌声のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

孤独の歌声(2007年製作のドラマ)
4.7
独り暮らしの女性が監禁・惨殺される事件が続発。刑事・風希(内山理名)は、被害者の1人が通っていたコンビニの防犯カメラに映った不審な男・松田(山本太郎)が犯人ではないかと直感し、行方を追う。目の前で同僚が強盗に刺されたミュージシャン志望のコンビニ店員・潤平(福士誠治)も、風希と共に事件を追うことに。そんな中、風希の隣人の女性が行方不明になる…。
天童荒太の同名小説をドラマ化。
自分のせいで親友を死なせたと自責の念を背負い刑事を続けている風希、事件に巻き込まれたりして心を閉ざして生きているミュージシャン志望の潤平。他人に理解し切れない苦悩を抱えた孤独な魂が、苦悩を引きずりながら共鳴し合い交流する中で、「人は思いを受け取り切れないし、完全に理解し合うことは出来ないかもしれないけど、理解し合えるかもしれないという願いを込めて、孤独の歌声を叫ぼう、受け取りたい」と思えるようになっていく痛切なヒューマンドラマ。家族への歪んだ執着から起きた連続監禁殺人事件とコンビニ強盗事件が次第に結びつき、風希と潤平が協力して事件を解決していく緻密でリアルなサスペンス。家族への歪んだ執着から女性を監禁し殺人を繰り返していた犯人の歪んだサイコぶり。苦悩を背負った刑事風希の凛々しさと苦悩をきっちり演じた内山理名、ナイーブな内面を抱えた潤平がはまっている福士誠治、事件を鍵を握る人物を怪演した山本太郎、「永遠の仔」を手掛けた花堂純次の丁寧な演出、傑作ヒューマンサスペンスドラマ。