たけしゃん

トクサツガガガのたけしゃんのレビュー・感想・評価

トクサツガガガ(2019年製作のドラマ)
4.5
隠れオタ(特撮オタク)の女性が自分を取り戻していくいく物語。
基本コメディタッチで話はすすむ。主人公の小芝風花の演技が少々イタイのに慣れてくればオタクあるあるで楽しめる内容である。
しかしそんなオタクコメディでは片付けられないストーリーの起伏があって
不覚にも最終話ではウルウルとしてしまった。
叶と吉田さんとの屋上イベントでの出会いの下りはドキドキ感がラブストーリーの出会いにだぶる。
北代さんとみやびさんとの喧嘩から北代さんが転職する展開は社会派問題作の香りがする。
ダミアンくんのストーリーでは少年の心を思い出させてくれてジーンとする。
任侠さんとお母さんの深い愛情も人間ドラマである。
そして叶と母との確執が頂点に達する料理店でのしばきあいは思わず声が出るほど以外な展開でこんな深い愛憎劇はなかなかないと思うところ。
しかし何と言っても最終話で叶がエマージェイソンの最終話を見るシーンはすばらしい。
現在、高三、小学生のそれぞれの叶がエマージェイソンの最後の言葉「好きな気持ちは、なくならない」にそれぞれの思いで涙する展開はもう泣くしか無い。小学生叶の泣き顔になる変化や、高校生叶の夕日にそまる教室でのエマージェイソンの姿のなんと優しいことか。
エマージェイソンの「好きな気持ちは、なくならない」のセリフに至る、ロボットの記憶保存の消滅の可能性と人間の記憶の忘却の可能性を説明した上での、少しのきっかけで記憶が蘇る人間の思考のすばらしさを説くところも納得と感動の下地になっているところも見逃せない。

ギャグやカラオケシーンですべっているところや、松下由樹の妙な河内弁、
チャラ彦のほんとにムカつくキャラなどw、気になる点も多々あるが
最終話まで見れば納得の展開でした。
架空の特撮ヒーローの作り込みの高さ(ビデオのパッケージなどを含め)も特筆ものです!