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私の名前はキムサムスンのtaominicocoのレビュー・感想・評価

私の名前はキムサムスン(2005年製作のドラマ)
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ちょっとどうかしているほど、ヒョンビンに沼ってます 笑

このドラマはコメディ要素強めでテンポが良かったので、週末でイッキ観。10秒飛ばしを乱発しましたが…。

まず、30歳ぐらいでオールドミスっていう表現は、2005年制作だからなのかな。

深キョンと横浜流星の『はじ恋』で、深キョンが30歳設定でおばさん呼ばわりされてたけど、あれは、高校生の視点だから…。

サムスンの周りはみんなそこそこ大人なのに、世間って残酷ですね 笑

深キョンのキャラを捨てきれない30歳を思い返すと、キム・ソナは役づくりに徹してて本当にすごい。6キロ増量で挑んだ気合いに恐れ入ります。

ただ、歳がいってるとか太めとかそんなことより、サムスンの汚い食べ方、食べながらくちゃくちゃ話す、人にすぐケンカ売るとか、そういうガサツな面がとても気になりました。

やりすぎだなぁと。わたしは最後までサムスンを愛せなかったんですよね。
自分への痛烈な戒めにはなりましたが 笑

だから、どういう思考回路でヒョンビン演じるジノンがサムスンに惹かれたのか、わからなかった。

パティシエとしての腕は確かだけど、毒舌勇ましいキャラかと思いきや、昔の恋人引きずってすぐにメソメソするし……。
情緒不安定でめんどくさそう。
観ている分には笑えるんですけどね。

ジノン、まさかのマザコン? 笑

放送当時、視聴率50%以上ということは、韓国の女性に突き刺さるなにかがあったんだろうと思います。

痩せることが美しい、若くして結婚しろと言われることへの反発とか? 当時、どういう見方・意見がされてたの気になりますね。


ヒョンビンについて。

当時23歳のヒョンビンのビジュアルは神がかって素敵ですが、演じたジノンはゲスです。顔がいいから、全部許されてるけど。

サムスンのお母さんもクソ野郎とか言っていたくせに、1日過ごしただけで虜になってるし 笑

寝ているジノンを見て、サムスンのお母さんが思わず漏らす一人言。

「見れば見るほどいい男。肌も白くて、きれいだこと。なんて長いまつげかしら。確かえくぼもあったわ。長生きするのも、悪くないもんだわ」

……わたしの心の声、そのまんまなんですが。わたしも長生きしなくては 笑

と、本作を楽しんだ割にはディスってしまいましたが、この作品のいいところは、ヒョンビンがカッコいいこと、そして、サムスンの発する言葉に、時々、詩の一節や小説の引用が添えられていることです。

サムスンがガサツな分、言葉の美しさが際立って、彼女を一瞬だけとんでもない美人にしてくれるんです。

ラストもセルフラブの世界観で、ハッピーエンド。イッキ観は疲れたけど、観て損なし、絶賛おすすめできるドラマです。
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