「両親はいなくても家族はいる
私たちよ」
e10:ラスティへのシャロンのセリフ。
スピンオフとはいえ、個人的には『クローザー』よりは、こちらが好き。
メインキャラクターや、尋問が司法取引になるなど、違いがあるが、なによりこの『メジャー・クライム』の方が、シャロン以外の「ファミリー」を深く描いている。
さらに、そこにラスティとの「母子」関係が描かれている。
「風紀委員」シャロンの、母としての柔らかい一面も見れる。
重大犯罪、文字通りシリアスな事件が多く、登場人物の年齢層も高いなか、ラスティの存在が息抜きとなり、コミックリリーフ役も兼ねている。
「家族」全員の息子であり弟、孫、家族の一員。
最初のサイクスの張り切り「良い部下」ぶりも笑える。
約40分の間に、笑い、泣き、怒り、考えさせられる。あらゆる感情が揺さぶられる。
しかも2週間後の再鑑賞でも、涙が出る。
もはや警察ドラマの枠を超えた、珠玉のドラマ。
これほど、カタルシスを体感できる、シリーズは、そうない。
そういう作品に出会えるのも、幸せ。
