評価保留で点数つけないこともあるけど、これは0点です。
池田エライザは大好きだし、他も良い役者さんばかりだと思うのだが、ここまで台無しにできるとは。
昨今のmetoo運動やセクシャルマイノリティ運動の高まりから可視化されてきた諸問題をいろいろと意識しているつもりなんだろうけど、本質的には一切理解していないんだろうなあというのが逆に露わになっているとしか思えない。特にゲイの描き方のステレオタイプぶりには驚く。何十年前の感性なんだ?
音楽も古い。かつて自分も聴いてきたものだし、今でもかっこいいとは思っているが、監督はここで使っている音楽を「イケてる最新の音楽」と勘違いしているのではないか。20年前くらいからポップカルチャーに対する感性がアップデートされてないのだろう。
基本的な趣は90年代初頭のトレンディドラマでしかない。どうしてこうなったのか?と思うばかりだが、監督自身がそういう業界生活を送ってきたのだろう。
新しいものだと思って嬉々として送り出してる感が満載だが、化石でしかないですよっていう。