Mayo

FOLLOWERSのMayoのレビュー・感想・評価

FOLLOWERS(2020年製作のドラマ)
2.2
蜷川実花さんの写真が大好きです。蜷川実花さんの生き方も好き。本当に高校生の頃からファンです。著書も読むし、トークショーに行ってサインもらったこともある。
でも、蜷川さんの作る映像作品はもともとどうも好きになれなくて、この作品にも今まで以上にがっかりした。

世界が見たいTOKYOってこういうことなのかな。選曲や見せ方も2000年代のTOKYO感。
ルックもベタベタでダサい。

ビジュアルはすごいとは思う。衣装は本物のブランド品だし、登場人物たちの家の中も素敵。ブランドのローンチパーティーはリアルだし、蜷川さんの友情出演な人たちがカメオ的に出てくるのは豪華。
お金がかかってる!

けど、ビジュアルが強すぎて話が入ってこないしそもそもストーリーやセリフが薄っぺらすぎる。
普段蜷川さんのインスタで見るような世界やつるんでいる人たちがそのままドラマになったような感じで内輪受け感がすごい。
そのわりに、zipperのモデルを悪者にするっていう、それでいいの?な感じ。リアルとドラマをどう混ぜているんだ?こちらは混乱。
セリフがセリフくさくてリアルじゃない。ギリハジ現象で、セリフが小慣れてないから夏木マリまで演技下手な感じに。

そんな中でも、キャストはコムアイと金子ノブアキは良かったな。
しかしコムアイを撮るのにに力が入りすぎて、突然コムアイのストーリーが盛り上がってもついてけない。金子ノブアキはゲイの役どうするのかなと思ってたけど意外と良かったです。

ゆうたろう出しとけば今の若者っぽいってのも良くない。彼の存在や気持ちはないことになっている。
最後に中谷美紀演じるリミがこのドラマで伝えたいメッセージを全部セリフにしてスピーチをするびっくりなシーンがあるんだけど、女性女性と女性の権利を出張したあとに、ずらりと登場人物たちが並ぶ姿がうつる。その中で真っ先に目に飛び込んできたゆうたろうとリミのアシスタント。。女性をアピールするなら女性をうつすべきだし、彼らを映すならばメッセージを多様なものにせめて変えて欲しい。
ドラマとして何も考えられていない証拠かなと最後にまたガックリして終わった。

Netflixって全世界から良作が集まっていて、アメリカやイギリスだけじゃなく色んなドラマが面白いのに、日本が世界に発信する作品ってこれでいいの?FOLLOWERSと全裸監督?ほんとに?恥ずかしい気持ちでいっぱいです。
Mayo

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