Myke

FOLLOWERSのMykeのネタバレレビュー・内容・結末

FOLLOWERS(2020年製作のドラマ)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

日本を世界へ発信していきたい
意図を感じる映画だった。

伏線を辿って観るよりも、
蜷川実花監督の作り出す艶やかで濃い色彩と
自然を取り入れたセットの世界観、
日本の“カワイイ”食べ物など、
この狭い日本でも、身近にあるもので
こんなにも美しく創り出せるし、
美しさは身近に溢れている
ことに気づかせてくれた。

それぞれの一人一人のストーリーがあったが
メッセージ性がある、というよりも
ありのまま、がむしゃらに生きている
“生きてるだけで素晴らしい”と言わんばかりの
等身大のストーリーがとても良かった。

ただ、納得できないことがひとつ。
わたし個人の意見だが、
私は高齢出産で生まれ、母はバリキャリだったが
エリコの息子の気持ちは正直わからない。

子供がゲーマーになる理由はそれぞれだが、
好きだから以前に、寂しさから逃げるように
ゲームに没頭する傾向にあると思う。
(えりこは夜、ルイを置いて皆でお酒飲み過ぎ。)

私は毎日家にいない母親に対して、
ただただ寂しかった。
それが原因で反抗期もひどかった。
父も、仕事の都合であまりお家にいなかった。
そういうこともあり、

私は、自分の子供には寂しい思いをさせたくない。
自分の都合で新しい生命を産みたいなんて思わない。
子供に父親というか、二人は必要だと思う。

一つの命を育てるには命懸けだし
二人分の責任感が今まで以上にのしかかる。

少年犯罪のほとんどが、家庭環境が悪かったや
寂しい思いをしたというデータがある。

子供の立場になり、子供の自身の気持ちを
深く深く考えた時に、
そのことを本気で覚悟してからじゃないと
子供という選択はしては行けないと思う。

だからこそ蜷川監督は、
そういうそれぞれの都合で
生きづらい立場に追いやられた人たちを
受け入れ、サポートしてくれる世の中が
まだまだ必要だとこの映画を通して訴えられたのだと思う。

今の日本は、
自立している・自律したい女性が生きづらく
LGBTQA +も海外と比べて
制度が整っていないし普及していない。
だから、もっといろんな人を認め合い、
皆が平等に行きやすい世界になってほしい
との願いも込められているようにも感じた。

◯ 印象に残ったお芝居
ヒラクの
「お前が演じる一秒は、
誰かの人生の一秒となるんだからな。」
というセリフが一番心に残った。

私自身も、自分のことしか考えて
生きてこなかったこと、
日々の当たり前のことに感謝して、
一つのことには色んな人の人生もかかっている
ことを意識して、本気で向き合って
感謝して生きなければと思った。
Myke

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