シーズン2も何かが起きそうで何も起きない……という展開がずっと続いていた印象。フレンチーとディープだけどんどんキャラクターが変化していくのでその二人を楽しみにしていたが、最終回は想像以上にキレイに終わって驚いた。終わり方だけなら『ストレンジャー・シングス』レベルな気がする。
ただ最終回にしろ、結局のところ「こいつどうやってここまで来たの」問題が残ってしまったり、見せたい画が先行しているような脇の甘さによるモヤモヤは終始感じた。これはシリーズ全体にも言えて、セブンが代表する企業ヒーローたちのスーツや営業活動はあんなに丁寧に描写してくれるのに、肝心のボーイズ側の地下組織イメージが具体的に掴みづらいのが勿体ない。なぜ彼らはフラフラ出歩いても見つからないのか？なぜタワーにあんなに簡単に入れるのか？シーズン1でコミックショップみたいな裏口に地下組織があるシーンはワクワクしたんだけどなぁ。
しかし一番テンション上がったのもやはり最終回で、ただのおっさんネタだと思っていたビリー・ジョエルの使い方が最高。一旦ビーチ・ボーイズ流して気持ちよくさせてからのアレは本当に非道い。シーズン3もやるんだろうけど、コロナ禍もあるし、とりあえずは様子見ですね。
