さらに過激な過剰さでザ・ボーイズの物語は続きます。
今回は政治的な内容も掘り下げられ、ナチスの人体実験やゲッベルスなどの有名な名前も出てきます。
圧巻は頭が次々と吹き飛ぶ『スキャナーズ』の強化版のような能力テロシーン。
残酷さとリズム感の良さに、ゾッとしつつもノリの良い驚愕のシーンが誕生しました。
ヒーロー映画の特徴は当然ですが、正義や倫理観、自己犠牲の精神といったものが描かれるかどうか。
このドラマの凄さはそれらを持ち合わせなければいけないヒーロー達がそれが欠如して自己中心的な行動の結果、危機に陥りつつも、政治的な理由でなんとか出来てしまう事を隠しもせずに描いている事。
超能力者へ反抗、復讐する一般人もヒーローへの対抗のため倫理を超えて来ます。
違いは葛藤するか、躊躇なくそのラインを超えてしまうか、です。
選択と葛藤をテーマとしつつ、こういう事は映像で観れないよな、やりすぎだよな、という表現をする。
とてつもないドラマが誕生したものですね。