このレビューはネタバレを含みます
誰もが憧れるヒーロー。
そんな、憧れのヒーローはいない世界の物語。
ヒーローは正義感強く、平和の為に自分を犠牲にして戦うイメージがある。
しかしこの作品に出てくるヒーローは全く違う。
冷酷非道、薬物中毒、性的強要などヒーローとは思えないメンツ。
寧ろこっちの方がリアルなのかも。
ホームランダー役が演技がうますぎて、本当に恐怖を感じる。
ヒーローに立ち向かうのは、能力を持たない人間。それがまた良い。ただ殺しあうだけじゃなく、相手の弱みから崩していく。人間が勝つにはそれしかない。良い情報を掴んでもすぐ覆されてのやりとりがドキドキで面白い。
毎回ハラハラするし、グロいし、自分好みだった。ホームランダーの場面で、毎回怖かった。
飛行機のシーンは、本当に絶望した。
しかし、ヒーローのリアルさも感じた。救えない命も少なからずあるということを。
ヒーロー映画は大好きだ。
だけど、今私が見たい、ヒーローはこれだった気がする。リアルで人間の腹黒さを表現したヒーロードラマ。