このレビューはネタバレを含みます
何も言わず初めの6分を見てほしい。きっと生涯忘れられないシーンになる。
この物語のあらすじは、一部の人間が超能力を持つ世界において、超能力者達はヒーローとして働いていた。しかしその大きすぎる力のあまり、超能力者達はやりたい放題に。そういったヒーロー達を粛清、復讐するため主人公を含む「ザ・ボーイズ」という非能力者集団(集団と言っても数人)が「ヴォート」と呼ばれるヒーロー会社(こちらは大企業)と闘う物語である。
このドラマはYouTubeの映画紹介チャンネルのようなもので紹介され、その紹介動画が半分もいく前に面白そうだと思い視聴したのだが、大きくネタバレする前に視聴を開始してよかった。
まずヒーローの圧倒的な強さ、そこから溢れ出るオーラと恐怖がたまらない。味方陣営には能力者がいないのでとても正面勝負は挑めない。そこをどうやって切り抜け、倒していくのか見当もつかないところが面白い。そこには人種、宗教、ジェンダー、あらゆる問題も絡み合っていて考えさせられるところがあるのも魅力のひとつだ。確かにヒーローが現実にいたとしたら、メディアのおもちゃにされるのは目に見えている。
また、ヒーローのコスチュームもとても好きだ。あの安っぽい子供が好みそうな服装が特にアメリカンヒーロー感を表していて良い。個人的にはAトレインのコスチュームが1番気に入っている。ホームランダーはスーパーマン、メイヴはソー、ディープはアクアマンにそっくりだ。
何はともあれ最後まで先が見えず、常にハラハラドキドキ楽しめる作品になっている。騙されたと思って最初の6分を見てはいかがだろうか。