あゆぞう

悪魔のようなあいつのあゆぞうのレビュー・感想・評価

悪魔のようなあいつ(1975年製作のドラマ)
5.0
病魔、チロチロと燃えさかる許されない愛、嫉妬、暴力

沢田研二作品というと「太陽を盗んだ男」がカルト的な人気だけれど、自分の中ではこれが一番

昭和の持つ熱、マグマを封じ込めた傑作中の傑作

原案阿久悠、演出久世光彦、特濃の昭和

この時代の地上波でLGBT、売春を扱っている尖った作品でもある

荒木一郎、藤竜也、篠ヒロコ、安田道代、三木聖子、若山富三郎らが全員粒だっていて強烈なキャラクター

井上堯之の音楽も素晴らしい(先日ショーケンが亡くなったけど、この作品には沢田研二、井上堯之、大口広司、大野克夫、岸部修三とスーパーグループPYGのメンバーが彼をのぞく全員参加していることに今気がついた)

同じ三億円事件を扱った作品に宮崎あおいの「初恋」、長瀬智也の「クロコーチ」、共にこの作品の影響を受けているのではと思えるほど共通する闇が描かれているのが興味深い

再放送が一度もされず、限定DVDでしか作品に触れることができなかった幻の作品ながら、今では配信されている……大枚叩いてDVD入手した身としてはかなりビミョーな気分