都部

赤い指の都部のレビュー・感想・評価

赤い指(2011年製作のドラマ)
3.3
新参者第二作となるSPドラマ。ドラマシリーズとは一風変わって、人情的ではない離散寸前の家族を巡る物語であり、犯人の認知症の母と加賀の父親を問題提起役として配置して、並行して描かれる二者の家族関係に言及しながらの事件のシンプルさはそれなりに楽しめた。
これは現代の社会問題(引き籠もり/認知症)を取り上げているの、かな? 複雑化が味だったドラマシリーズとは対象的に一本道気味な家族観を問うような謎と真相は、しかし程々に後味がやはり悪くて差別化にも成功している。
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