2時間超える長さも、幸せから戦争から逝去から生存から、起承転結を全て描き切るうえで申し分なく、とんでもないクオリティの沖縄戦ものの傑作、毎年夏に放送してもいいくらいの水準。いまも世界中で戦争が止まない。
明石家さんまは終始関西弁なんだが、あの明るいキャラだから戦場にも時代にも全くマッチしない空気を生み出してるから、余計にこのドラマを傑作に仕上げている。ベリーニのライフイズビューティフルに触発されたのも理解できる。脚本が遊川和彦・演出が日曜劇場でお馴染みの福澤克雄。戦争の描写はむかしの地上波はここまで徹底してたのかというくらいチカラ入ってます。
家族の登場人物の中で幼い2人以外は、黒木瞳・坂口憲二・仲間由紀恵・上戸彩・勝地涼などですが、誰と誰が生き残るのかはあえて書かない、それを知ると余計に悲しさが刺さる。エンドロール【戦争は全ての人を不幸にします。世界中から戦争をなくしたい…】