ヘチマ

マインドハンター シーズン1のヘチマのネタバレレビュー・内容・結末

マインドハンター シーズン1(2017年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな凄いドラマ見たことないです。1話目から夢中になって見続けていましたが、最終話の最後のケンパーとのシーンを見て、こんなに素晴らしいドラマはない!!と心から思いました。

映画ドラマ合わせて、人生で初めて、あまりの恐怖に開いた口が塞がらず、息が詰まり、恐怖で涙があふれました。完全に最後のホールデンと同じ行動取ってた自分にも鳥肌が立ちました笑笑フィンチャー天才すぎませんか?????

そして落ち着いてからもう一度ケンパーとのシーンを見返しましたが、こりゃシーズン1のドラマの脚本として最高峰ですね。

元々ホールデン達の行動プロファイリングの研究は、ケンパーから始まり、話が進むにつれ実際にその研究から犯人を捕まえていくなど、成果を残しながら、特にホールデンは調子づいていきますよね。終いには自殺を図ったケンパーの目の前で、専門家になりたいことを肯定する始末。しかし、その直後ケンパーはホールデンに自分を分析させ、いつの間にかホールデンは追い詰められる立場に。そして最後の最後、ケンパーに「なぜ来たんだ?」と問われ「分からない」と答えると「やっと真実が出た」と言われ、ホールデンがかけられてきた今までの台詞が畳み掛ける...凄すぎる。

ホールデンが積み上げてきた今までの研究、自信、その全てのきっかけはケンパーから始まった。しかし、当人のケンパーが、ホールデン自身に、「分からない」と結論づけさせることで、つまりケンパーのことを何一つ理解していなかったことを思い知らせることで、その全てを白紙に戻したのである。まさに今まで積み重ねてきたエピソード全てが振り出しに戻った感覚。ここでシーズン2に繋がるという、本当に素晴らしい展開。スタンディングオベーション。拍手喝采。
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