ゲイリーゲイリー

マインドハンター シーズン2のゲイリーゲイリーのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
4.0
シーズン2では、シーズン1で得たシリアルキラーに対する知識や特徴などをいよいよ実践で使う。
と思っていたのだが、周囲の人々のプロファイリングに対する不信感や胡散臭さは全く拭えていない状況。
ホールデンやテンチの噛み合わない捜査方針。
これらの問題が障壁となり、事は簡単には進まない。

それに加えてテンチ一家にある問題が起き、それがテンチを大いに苦しめる。
シリアルキラーは先天性で生まれ持ったものだという説を聞いた時の、テンチの葛藤やシリアルキラーに対する態度の微妙な変化などがリアルで良かった。

また、警察組織が事件解決よりも組織の体裁を重視する様や、真実を追求するよりも人々が納得しやすい出来事を真実として塗りかえようという魂胆なども描かれており、ただのクライムサスペンスにとどまらない出来栄えとなっていた。

シーズン3では、シーズン1の中盤から冒頭で挿話されていた異常者が、どのようにメインストーリーに関わってくるかとても気になる。