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Marvel パニッシャー シーズン2のdubstronicaのネタバレレビュー・内容・結末

Marvel パニッシャー シーズン2(2018年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版『ローガン』の域にまで行けそうな唯一のシリーズだったが、未遂に終わってしまった。

映画・ドラマの枠に関係なく今シーズンもアクションは最高級で、ボーンシリーズを最大限に研ぎ澄ましたかのような殺陣もさることながらジョン・バーンサルの圧倒的な演技力(もはや演技とは思えない!)に戦慄が走りまくりで「怖いアクション」というダントツのゾーンに突入している。

それに対してストーリーが驚くほどヌルくなってしまった。キャラクターの設定上、メンタルな方向への針のフレはなかなか避けられないとは思うが、ただでさえ増えたキャラクターとそれぞれの交差、そこにメンタル葛藤を会話劇的にあそこまで詰め込まれるとどうしても消化不良になる。このシリーズならもっと削ぎ落とした違う見せ方が出来たのではないか。

新キャラクターそれぞれはとても魅力的なのだが、エミリーとの関係がなんとなくいつの間にかとても深くなってましたみたいなのは最後まで受け入れられなかったし、ゴーストという素晴らしいキャラクター(無駄な説明をしなくても佇まいで背景が伝わってくるし、彼の絡んだアクション全ての凄まじさを思うと扱われ方が本当に残念な気持ちになる)がいるのだから、ビリー周辺のイザコザはep1でバスッと終わらせる!くらいの思い切りが欲しかった。

なによりジョン・バーンサルという神がかったキャスティングにより、戦い樣というか背中で雄弁に語れるタイトルなので、アクションシーンだけを凝縮した3エピソード編集版みたいなものが観たい。

シーズン序盤、エミリーが登場してからというもの、そのストーリー展開で退屈しきってしまい、途中で断念すらしそうだったが、気迫のアクションシーンの饒舌さでかなりのマイナスなのにプラマイゼロくらいまで挽回する果てしない底力を感じた本シーズン、続編はなさそうだけれど、どうにかジョン・バーンサルにはこのキャラクターをホールドしてもらって、デップーのケースじゃないけれど、良い脚本でぜひまた帰ってきてほしい。