YUN

馬医のYUNのレビュー・感想・評価

馬医(2012年製作のドラマ)
4.3
イ・ビョンフン監督作品。

全てはミョンファンの野心と罪がもたらした、クァンヒョンの苦難の人生。

出自に恵まれなかった男が、偉大な師と出会い、様々な障壁を乗り越え、愛する人たちを守りながら馬医から医師へと立身出世を果たしていく。『ホジュン』が好きな方はこちらもきっと面白いと思います。
中盤で殺されるところを逃げて清国に行ってからの、手柄を重ね破傷風も克服し、挽回して反撃に転じるあたりもすごく面白い。
時代劇にしてはやや短めの50話で、最初から展開が早く飽きさせません。

チョ・スンウさんの柔らかな語り口と目線、
イ・ヨウォンさんとの掛け合いが楽しい。
互いの素性がわかってからも、身分を取り戻すではなくチニョンを守ろうとするクァンヒョンと、それを良しとせず行動するチニョンがいい。

寡婦役のチョ・ボアさんが綺麗。
大妃がちょっと圧不足かな?(トンイでは尚宮)
ここの王様は人間味があって、良い上司風です。
マ武官とカン武官の忠誠心。
ペク医生が死んだことを頑なに生きてると皆が信じるところは少し強引。
医術を磨かず出世を選んだミョンファンが、ことごとくペク医生に超えられる後半のエピソードは痛快です。


OST『ただひとつの』が素晴らしくて、初めのワンフレーズを耳にするだけで泣けてきます。

“信じる道を胸を高鳴らせて生きよう”
“本当の愛は、相手に負担をかけまいとすることじゃない。自尊心を捨ててお荷物になることなのよ”


※2回目視聴
1話で出てきた仁祖の側室役がソ・ヒョンジンさんでびっくり。
ソンハの子役がナム・ダルム君!10歳の子ども顔で面影はあるけど気づくのが遅くなりました。
『ホジュン』のホジュンが亡くなって15年後に誕生したのがクァンヒョン。クァンヒョンが医師試験を受ける時に東医宝鑑を勉強していて、とても感慨深い。
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