責任もって司法、刑事訴訟に向き合い続ける渡瀬恒彦と大滝秀治の役どころがとても誠実で、そんな人たちが本当に司法の世界にいるといいなと思いました。渡瀬さんと大滝さん(T ^ T)いい味出されてる〜。
命に関わる、被告人の見方をする検事は原告から恨まれることもあり、それでも続けられることにあらためて敬意を持ちました。
ガッツ石松、原田美枝子の演技にも引き込まれました。ガッツさんの役、正当防衛でも人を殺めたことに変わりなく、死刑にしてと請うたり、原田美枝子との子供をそっと見守っていたり、仮出所後、すぐに手紙をやりとりしていた検事さんに挨拶に行ったり、お墓参りに行ったり仕事に打ち込んだり。表情がとてもよかった。
刑務所の中でも、希望者は内職をしてそのわずかな収入をつみたてる。バースデーケーキのろうそくにアルミ箔を巻く仕事など。そんなふうに刑に服した人たちの仕事が身近にあることなど、知らないことがわかりました。
松本清張の作品ほど怖さがなく、かつ見終わった後の後味というか気分が晴れるエンディングでした。
